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医療事務体験記
予想外だった医療改正
パートの医療事務として約１０年間、個人医院で勤務しておりました。
就職当初は、資格は持っていませんでした。医院としては無資格可で、特に資格を取るようにとも言われなかったのですが、勤務している間に知識不足を感じ通信教育（ニチイ）で資格を取りました。
勤務しながらの勉強だったことと、一緒に働いている先輩のアドバイスもあり、比較的楽しく学習は進められました。
個人的には子育て真っ最中の時期でしたが、母親の勉強する姿を見せることもでき、良かったと思っています。
資格取得後は、レセプト業務などもすこしづつ任されるようになり、やりがいを感じるようになりました。
個人医院のため、患者さんとのふれあいも多く、患者さんに納得戴けるような話しをするためにも、資格を取って良かったと思いました。
しかし、予想外だったのは２年ごとに行われる医療改正でした。
「資格を取ったら安心」と思っていたので慌てました。結局、改正のたびに変更点を勉強し直し勤務していましたが、自分の中では小さな誤算でした。
日常の主な勤務は窓口業務とレセプト業務です。窓口は、患者さんの診療内容をレセコンに打ち込みお会計を戴く仕事で、レセプトは入力の確認と月末の保険ごとの請求業務です。個人的な好みですが、私はレセプト業務のほうが好きでした。
私が勤務していた頃は、レセプトを１枚づつ印刷していましたが、今は電子カルテの普及でデーター送付になっているようですね。いずれにしても、お1人お1人の患者さんの診療内容に間違いはないか確認していく作業は、「そういえば風邪ひいてらしたなぁ～」とか事務作業だけではなく、患者さんを思いやる気持ちを育てて戴いたように感じます。
何の経験もなく始めた医療事務の仕事でしたが、たくさんの患者さんとのふれあいの中で、亡くなった方・成長していく子供たち、心の病で悩む方など、様々な人生を見させて戴きました。
自分の人生にとって、とても貴重な経験となりました。体調を崩し辞めてしまいましたが、機会があったら又、医療事務の仕事はやってみたいと思います。
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